堺でせどりと贖罪

今日も堺御陵前店へ。

先日買取があったものの大半が刷数の多い文庫(赤川次郎、西村京太郎はゼロ)であったため、これを処分することが本日の目的。


結果は119点持ち込みで106点買取。合計4,480円/@42.2円となりました。
いつもは朝一番で乗り込むのですが本日は夕方。もしかしていつもの高価買取価格は「朝一番に買取来てくれてありがとう価格」なのではないかという考えが以前入浴中に閃いていたものの、またしても意外なグッドプライスなのでこの疑念は解消された次第です。

高価高価って書くけど42円て全然高くないやんと思われるかもしれませんが、マケプレで「可」で出すのも気が引けるような本を大量に持ち込んでこの値段なので、高価と表現させて頂きます。




ちなみに今までの戦歴で分析した店員パターン
・ベテラン 女性

  • 返却少ない。ランクほぼ高い。査定速度早い。

・新参 女性

  • 返却少ない。ランクほぼ高い。査定速度普通。

・中堅 男性

  • 返却多い。ランクまんべんない。査定速度混んでいたためゆっくり。




古いファッション誌は発行三ヶ月以内とかいうクソルールも全く関係なく大体買取されるので、この店は本当にファンキーなブックオフです。


仕入れの方は、ライ麦畑2冊ゲットして幸せでした。
税務・法務関係が時期的にも多く流れているようで、2年以内に売れそうな高額本を何冊かゲット。FBA保管手数料を1冊2年滞留で96円としてやな、全然OKやろ!ゴーストハントは今日も不発。


雑誌コーナーを見ているとおばあちゃんが店員に折り紙の本はどこかを聞いていた。
店員は「こちらが児童書のコーナーになります」と言って去ろうとするが、おばあちゃんは「そうですか、折り紙の本はどの辺にありますか?」と再度聞いていた。
返事は「このあたりになければないと思いますので…」と言って消えた。
私のカゴには105→1,500の折り紙切る貼る系の本が入っていた。
おばあさんは虚ろな目で棚を探して行く。
ない。
ない。
おばあさんの顔に一瞬焦りの表情が見えた。
隣で黙ってミーツリージョナルを漁る私。
ドラッカー先生はおっしゃられた。よいことを行うには よい業績をあげなければならない。
コトラー先生はおっしゃられた。マーケティングは一日あれば学べる。しかし、使いこなすには一生かかる。
クラウセヴィッツ先生はおっしゃられた。戦闘においては、精神力の損失が勝敗決定の主な原因であり、秩序と統一の喪失は、しばしばここの部隊の抵抗を駄目にする。

そうか!そういうことか!

私はおもむろにカゴから1冊の折り紙切る貼る系の本を取り出し、「おばあちゃん、これでどう?切って貼る系やけど」と話しかけていた。夜の19時代にネットカフェから陰湿な書込みを行うこの私が、見たこともないおばあちゃんに話しかけていた。

「あ?あぁ、あぁ、ええ。」よく分からないリアクションだった。

ついでにもう一冊マケプレ1円の古い折り紙切る貼る系の本があることを知っていたので、「こんなのもあるよ」ともう一冊差し出した。「孫にねぇ、折り紙をねぇ」とつぶやいていた。買うのか買わないのかよくわからない。無縁社会主義の私はこれ以上世間話の相手をするのもイヤだったのでそのまま階下へ降りて男性雑誌コーナーを物色することにした。

1Fで棟方志功作品集とにらめっこしていると、先ほどのおばあちゃんらしき人物の声が聞こえてきた。何をしゃべっているのかよく分からないし私が差し出した本を買ったかどうかもよくは分からないが、それでも普段絵本コーナーで子供の邪魔をしたり、カゴを足で蹴ったり一般客に迷惑をかけている私の行いに対して1ミリでも贖罪になったのではないかと自画自賛的な考えになった。



その後、溢れそうな涙をこらえながら会計を済ませた。



1050円の値札は思惑通り105円で通った事は言うまでもないだろう。






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