<「自炊」代行>被告業者が会社解散 原告側訴訟取り下げへ

本や漫画を私的に電子化する「自炊」の代行業は著作権の侵害にあたるとして、作家らが代行業者に自炊行為の差し止めを求めていた訴訟で、被告の代行業者「スキャン×BANK」(東京都世田谷区)が会社を解散。原告弁護団は近く訴訟を取り下げる。弁護団が東京法務局で同社の解散登記を確認し、22日発表した。訴訟は、原告側の実質的勝訴で終結した。

 この訴訟では、東野圭吾さんや浅田次郎さんら7人が、2社を相手取り提訴。このうち川崎市の業者は、4月に原告側の請求を認めて代行業務を中止。「スキャン」社も同月の口頭弁論で、「1月末でスキャン事業(自炊代行)を廃止した。会社も解散する」と述べていた。

 原告7人は22日、「今回の実質的勝訴は当然の結果。著者の許諾なく大量スキャン事業は行えないという訴訟の結果を理解してもらいたい」とするコメントを出した。【木村光則】

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