「黄金の羽根」を手に入れる自由と奴隷の人生設計


105→80

古いけど読了。2004年発行の文庫。

橘玲のミラクルな話は基本的に「収入ありき」で、いかにその収入を残すかについて語られている。これに自分の都合をあてはめていくことが今後の自分の再確認になる。その再確認をしやすいのが橘玲個人事業主か零細株式会社なら業種も別に関係ないと思う。

例えば、消費税は死んでも絶対払いたくありません、保険代も最低水準にしたいです、予定納税を全額取り返したいです、年金は百歩譲って満額払いますなどなど諸条件を策定しておき、課税事業者ギリギリ限界の売上額を上限とした場合に対して最大限手元に資金を残すにはいかほどの利益率でものを仕入れるのか、または仕入れないで利益だけが残るものを販売するのかという話にもつながって頭が活性化する。

この商売は要するに「何が高いか、下がらないか」を知り、いかにその商品を調達するかに腐心していればなんとなく生きていける。そこへヤフオクや手持ちの得意客、店舗、ネットショップ、目録などのチャネルをやる気と時間と労力を引き換えに増やしていけば、対して増えるものは増え、減るものは減る。キーワードとしてはフレームワークや組織化などになるだろう。

私の場合、別に何もしたいこともないし、目標もやる気もないので、生きるために必要な分を頂いているだけであり、必要な分を頂くことに対して、いかに労力を削ってそれができるかを模索している。そこからは、必要以上のものを取得した場合にいかに搾取されないかを学ぶ。学んだところで、行き着く先は「別に何もしたいこともない」のだから、別に何もしたいこともない。みんな何が楽しくて生きてるんだ?お金に困らなくなったら、病気にならないように健康維持に努めて、適当に時間潰して、寝て、食って、死という名の黄金の羽根が舞い落ちてくるのを心待ちにするだけなのかな?明日自殺しそうなヤツの文やなw

こちらは未読ですが「ワークシフト」の「2025年には、世界中で何十億人という人々が「ミニ起業家」として働くことになり、そのための仕組みが充実する。」っていうのがほぼ現実に実現したとすると、あれっ、これって確実に規制入らない?人生終わったんじゃない?と。13年はちょっと短いなあ。