「受け入れるしかない」のかな、という結論に値しない結論

7:15起床。寒いような、寒くないような、寒さ。雨が降りそうで、降らなさそうな、そんな中で布団を干す。結局降らなかった。

値引き要請のメールが送られてきた。ずっと探している本だが、この値段にしかならないということだった。12kで出品2件の本だった。すかさず「この本は私の知人の母が飢饉による身売り先で産んだ不遇の3歳の娘が女衒に騙されて売血して得た金で仕入れた本なので無理です」というワードが頭を駆け巡るが、そもそも流通の少ない専門書を売ることでやっとこさ人並みのマトモな利益を得ることができる一番美味しいところなのに、あわよくば上澄みだけかっさらってやろうという魂胆を小奇麗にまとめた文章で表現しているのが気に入らない。テメーのような腐れ外道に売る本なんかうちには一冊たりとも置いてねーよこのクサレ野郎という内容を小奇麗にまとめて返信しておいた。今のところ返信はないので、お客様には内容をご理解ご納得頂けたものとして自負している。ペルソナ・カスタマー・エクスペリエンス・48。

桜宮高校の件がよくニュースで流れているが、体罰の是非について軽く考えてみた。「キャプテンを殴りまくった結果自殺に追い込んだ顧問」が発端となり、「体罰=悪い」が前提条件で「適当な対応をした学校」と「対応の悪い教育委員会」を叩いている。

「自殺という結論は是ではない」空気も確かにあり「体育会系の強豪で体罰は非ではない」空気もある。「体罰などなくても強い学校・コーチはいる」「平手一発で暴行だ」「部活を一生懸命頑張っている子どもがかわいそう」と言っているが、日本中のコーチ全員が最高水準のコーチング技術と輝かしい過去、殴らなくても最高の理解と動きをする生徒だらけならまだしも、そんなことはありえない中でナンバーワンを目指しているのにそれはおかしいのではないかと思う。

一生懸命頑張っただけでいいのならその辺の普通科の怒らない顧問のいる適当な部活で汗でもかいていればいい。説明会で「私は問題はないと思っている。これからも学校の指導を応援している」ことを保護者が発言した際、拍手が起こった。スポーツ強豪校に放り込んだ保護者は、だいたいそう思っているんだろう。逆にキャンキャン叫んで前面に出てくるのが体罰と対応のまずさに斬りこんでいくことによって様々なものを得ようとしている人たち。スポーツ強豪校で長年に渡って体罰を繰り返してきたが結果は出している顧問が悪いのか、熱血指導に負け死んでいった生徒が悪いのか、視点によって答えが違う。なので、対応の悪い学校と委員会をとりあえず叩いておけば間違いないという構図は分かった。

ではどうすればよかったのか。仮に自分の子どもが自殺したのであれば、どうなんだろう。悲しい。やりきれない。ありえない。どうして自分の子ども「だけ」がこんな目に。どうして自殺という選択肢しかなかったのか。顧問が100%悪いのか。学校の環境が悪いのか。サインを見逃した自分が悪い?相談できる友達はいなかった?体罰?指導?家庭?運が悪かった?運命?なにが悪かった?インタビューに答える両親の映像を見てそんなことを考えていた。