ホーリージーザス チェリーパイ

今日は格好のせどり日和ということで都会へ出た。

まず心斎橋へ行ってきた。ジジイやセドリがぴったり横に張り付いてきて泣きそうになった。2015年にしてついに分かったことだが、大阪でここが一番羽振りのいい店なのではないかと思った。あと5年早く気づいておくべきだった。

次に戎橋へ行った。激渋だった。ちくま文庫岩波文庫が別ワゴンに盛られるほど大量に入っていた。中身は既に抜かれきったあとだったが、おばあさんがものすごい集中力で粘着していたので見落としがあるかもしれない。いや、ないね!

ここの店にもいたのが、自分が本を見ていると、わざわざ横からグイグイ手を伸ばして体を寄せてくる七三分けのオッサン。微動だにせずゼロ距離射程圏内にて対峙していたら咳払いをして離れていった。頭のなかでは烏賊川次郎さんの話がリフレインされていた。まあでもこういうせどり耐性の強いオッサンやジジイらのおかげで駆け出しせどりが一人でも多く駆逐されるのであればいてもいいよなあと思った次第で。逆に言えばこのオッサンらを乗り越えること(と、活字化されたせどり特集)によって、鋼の心を持った全頭薄利クソビーマーが誕生するのだ。